薔薇に恋したお月様
…激動の中世フランスを生きたルイ11世&王太子時代の妃マルグリットへ捧ぐ愛。
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フランス国立クリュニー中世美術館所蔵「貴婦人と一角獣」展へ!

ありったけの気合を込めて…初日に出掛けて参りました♪
(にも関わらず、今頃になってのブログ更新で申し訳ありませんー;)
オープン時に並んで入った美術展なんて生まれて初めてかも?

まず一声、
「でかした!国立新美術館!!
タピスリーの飾り方が秀逸!!!」
…本当に心から思います。
実際どんな感じなのかは是非に足を運んで頂ければ、と。
なんて書くと意味不明なので…ええと、背景を黒にして
より色彩を際出させ、尚且つ広いスペースを取って
冒頭に配置(メインっぽいよ!当たり前じゃん、と言われるかも
しれませんが、コレもしBunka○uraとかだったら、やたら人が混む変な場所に
魅力のない照明で何が主役だか分からない様な感じにしちゃうのではないかと危惧^^;)
真ん中に立てば6枚全てを見渡せる、遠近あらゆる角度で味わえる寸法。
ただ、タピスリーの表面(avers)しか見えないので
光が当たってない分オリジナルの色がそのままらしいとの話である
裏面(envers)だけは分からない…今度、フランスへ戻ったら
新しい展示方法になるのでしょうが、どうなるのか?ちと期待☆
同時代のタピスリーも展示されていますが、
やはり「貴婦人と一角獣」は特別な雰囲気…
A《触覚》Le Toucher
B《味覚》Le Gout
C《嗅覚》L'udorat
D《聴覚》L'Ouie
E《視覚》La Vue
F《我が唯一の望み》Mon seul desir(五感を超えるもの?)
紋章(Armoiries)や背景のLes fonds de mille fleurs(千花文様)も美しい。
《嗅覚》左上の怒っている?表情に見えるウサギ(多産の象徴)がカワイイv
高精細デジタルシアター「貴婦人と一角獣へのオマージュ」が非常に
よく出来ているので必見!ちなみに流れているBGMなどの情報は↓
【音楽】
・「天国のやさしい風がわたしの魂を導く」ギョーム・デュファイ(アンサンブル・アレゴリー)
・「バス・ダンスとトルディオン」(アンサンブル・シンタグマ・アミーチ)
・ダルツァのリュート曲集
・「わたしは歌おう 激しい恋心から」(ディマボルス・イン・ムジカ)女吟遊詩人たち
【引用文】
マルテ・ラウリス・ブリッケの手記
…《味覚》は鷹ではなく鸚鵡では?^^;
小説『貴婦人と一角獣』ではインコっぽかったですが。
その他、感想なぞ↓
<目録>より
12《聖女バルバラ》
…ずっと「塔」を持ってる聖人は何者?と
思ってたのですが、彼女だったのですね。
とても可愛らしい像に見入ってしまいました。
28《王の紋章の入ったメダイヨン》
ルイ11世による聖ミカエル騎士団の頸飾
(ウチのサイト的には実は最も大切なのでは?な展示物ですわね~)
…よく夏海さんが引き合いに出していた「恋結び」の貝とはコレか!

※図録より参照↑
36《算術》
てっきり女性も当時から活躍してるのよ的な図なのかと
思いきや、16世紀ぐらいのよくある表現で
この女性=算術を擬人化したキャラだそうなのです。
んー?何かソレって現代日本に通ずる???なーんて;
他にも「15~16世紀 女性のファッション(フランス・ネーデルランド)」
についての記載など、好きな人には興味深い内容ばかりでしたよ。
さほど多くない展示物の量なので、疲れず
良心的…なのですが、じーっくり着目しまくって
実に満足な疲労感。会期中に再び訪れる予定!
<おまけ>
国立新美術館内のレストラン&カフェで
作品に因んだ特別メニュー展開中↓

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「貴婦人と一角獣展」 国立新美術館
乃木坂
chariot
六本木の国立新美術館では「貴婦人と一角獣展」が開かれています。
会期は7月15日(月・祝)まで、火曜日が休館日です。
パリのフランス国立クリュニー中世美術
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